3つの工場にモニター設置、oviceでつながる鉄工所
oviceを活用してバーチャル空間で工場と事務所の従業員をつないだ朝礼を開催している、株式会社影山鉄工所とそのグループ会社でIT統括部門である株式会社クラフトーチ。2022年3月から、工場にライブカメラを設置し、oviceから工場の朝礼を見学できるようにしています。
前回のインタビューでは、バーチャルオフィスの導入までと、従業員の皆さんに利用してもらうための工夫をおうかがいしました。今回は、その後の活用状況と、3つある工場へのモニター設置についてお話を聞いています。
▼前回インタビューはこちら
工場の朝礼をバーチャルオフィスで ハイブリッドワークに取り組む鉄工所がoviceを選んだ理由
企業名:株式会社影山鉄工所(公式サイト:https://kageyama-co.jp/)、株式会社クラフトーチ(公式サイト:https://craftorch.jp/)
取材対象者:Furukawa/ふるくぁ さん(ICT企画推進部インフラ構築G)
利用人数:約40名
企業概要:静岡県沼津市にある鉄工所と、同社発のIT企業。3つの工場を持つ。株式会社クラフトーチでは製造業に特化したアプリやサービスを提供している。
<活用のポイント>
- 3つの工場それぞれにモニターを設置し、oviceにログイン
- 使い方を参照できるよう、サポートセンターの資料を印刷
- 社内向け講演会に、工場からoviceを通じて参加
- これまで朝礼には移動して集合していたメンバーも、oviceを通じて所属先工場から参加できるように
3つの工場に、ovice用のモニターを設置
ー工場に、新たにバーチャルオフィスのためのモニターを設置されたとお聞きしました。
そうです。以前は3つある工場のうち、一つにライブカメラを設置して、事務所のメンバーが利用しているバーチャルオフィスの中で工場の様子が見られる形をとっていました。
今回は、当社が持つ3つの工場に、新しくモニターを設置しました。大きなモニターにoviceを映して、事務所のメンバーとoviceを通じてやり取りができるようにしています。
現在、基本的に事務所のメンバーはoviceにログインしていますので、工場にいるメンバーと事務所のメンバーはoviceを通じて話せます。
ー3つの工場のどのスペースにモニターを設置されているのですか?
第1工場、第3工場は工場内入口壁にモニターを設置していますが、第5工場は休憩所に設置しています。それぞれのモニターからoviceにログインするメンバーへ話しかけられるようになっています。
ー第5工場は休憩所に設置をされているのですね。
今回はまず、設置できる空間を確保できるかどうかの視点で決めました。
工場から事務所での講演会を聴講するなど、広がる活用シーン
ーどんなふうに活用いただいていますか。
先日、事務所で社長の社内向け講演会が開催されたのですが、工場のメンバーはoviceを通じて参加してくれていました。
ー一体感が高まりそうですね。工場の皆さまに、oviceの使い方をご案内される様子を、SNSで拝見しました。
はい。oviceへの入室方法、ミュートの解除方法などを説明しました。oviceのサポートセンターで公開されている内容を印刷して、工場でも手に取ってもらえるようにしています。
ー工場から事務所への話しかけはスムーズでしょうか。
操作面では問題ないです。ただ、工場内は大きな音がするので、やはり会話しづらい部分はありますね。
※oviceではノイズキャンセリング機能を開発中です。
これからの働き方をもっと便利にしていきたい。普及のための工夫とは
ー工場の勤務もある御社で、このように積極的にバーチャルオフィスを使っていただいている理由は何でしょうか。
事務所においては、業務を進めるにあたって、すでにoviceはなくてはならないものになっています。離れたところにいる方とも、誰が今話しかけていいのか簡単に判別できますし、そしてアバターを近づけるだけで簡単にコミュニケーションがとれるのですから。
事務所と鉄工所(現場)は朝礼や日々の連絡など、やりとりも少なくありません。こうしたコミュニケーションや連携の場面で、バーチャルオフィスを使うことができれば、鉄工所(現場)のメンバーにとっても大きなメリットがあると考えています。
ー工場に勤務するメンバーのoviceに対する感想にはどんなものがありますか?
「移動しなくてもよくなるのが楽」という声があります。
全体朝礼は第1工場で行うのですが、一番離れた第5工場所属の方は毎朝車で工場間を往復されています。
第5工場の休憩室からoviceで朝礼に参加することで、この移動の手間や時間を減らすことができ、朝礼前の時間に余裕ができるようです。
ー働き方が効率化されますね。以前よりも事務所の方の利用率が向上したとのことですが、どんな工夫をされたのか教えてください。
各メンバーのログイン率を確認して管理職に報告し、部門長から業務時間中はoviceに入るように呼びかけてもらいました。使い慣れてくるにつれて、自然とログインする方が増えました。
あとは、バーチャルオフィス内に業務上話しかけたい相手がいるというのも、社内で利用が促進された理由の一つとなっています。何か質問をしたいときに、oviceに入室すればその相手がいるので、自然と足を運んでくれます。
ITサポートのチームは常にoviceにいるので、パソコンまわりの質問をしたい方もよく来ますよ。チャットツールでも窓口は設けているのでそこでも対応は続けています。
ー最後に、今後oviceを使ってやってみたいことがあれば教えてください。
新メンバーが入社したタイミングで、今は対面でいろいろとやり取りをしているのですが、oviceでできることはoviceで完了することができると、お互いに負担も減ってよいのではないかと思っています。
また、離れた場所にあるグループ企業のオフィス間をoviceでつなぐようなことをやりたいな、と思っております。