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働き方事例シリーズ vol.1「教育移住」 ~フレキシブルな働き方が人生の選択を増やす~

(インタビュー・執筆:稲葉めぐみ)
※本編の内容は、すべてインタビュー当時の情報です。

人生とは切っても切り離せない「しごと」。働く場所に制約がなければ、ワーケーション、地方移住、理想の環境での子育てなど、もっと自由に柔軟に「人生の選択」ができるようになるかもしれません。

このシリーズでは、ビジネスメタバースのoviceを活用しメンバーとつながる方たちの、「働き方」と「生き方」を紹介します。

シリーズ1回目のテーマは、コロナ禍を機に注目を集めている「教育移住」。実際に海外や地方へ教育移住をしたoVice株式会社のメンバー2名に、どのように理想の働き方・生き方を叶えたのかを伺いました。

4か月でマレーシアへ移住完了。oViceで「おもしろい生き方」をしていきたい

■インタビュイー

高田 梨紗/oVice株式会社 Japan Enterprise Account Executive
 外資系のビジネス向けクラウドサービス企業で営業を担当。2023年2月oVice社に入社後、日本のエンタープライズ向け営業を担当。2023年3月に家族4人でマレーシアに移住。家族構成は夫(外資系企業・在宅勤務)、長男(5才)、次男(2才)。

ーなぜマレーシアへ移住をしようと思ったのでしょうか?

元々、結婚する前から海外で生活したいと考えていました。私は、地方育ちで学生の頃からスポーツ一筋だったので、海外の人と触れ合ったり、他国のカルチャーを感じる機会が少なかったんです。海外の生活にずっと憧れていて、自分の子どもは多様な価値観に触れられる環境で育てたいと考えていました。

たまたま縁があったoVice社とのカジュアル面談で、海外移住への憧れを伝えたところ「うちは完全リモートだから、その働き方を応援してあげられるかもしれない」と言ってもらえたことで、移住の夢が一気に現実味を帯びてきました。

来年になれば長男が小学校進学を控えています。今行動しなければチャンスを逃すかもしれないと思い、今年の春に家族でマレーシアに移住しました。

マレーシアは治安が良くインフラや医療環境も整っているので、小さい子ども達を連れた移住にはちょうどいい場所です。日本企業と働く上では、日本との時差が1時間しかないのも大きかったですね。

特にマレーシアは複数の宗教・国籍・言語などを持った方が多くいます。教育の場でも当たり前の様に英語に加えて、中国語やマレー語、必要であれば自分の母国語を選択でき、それぞれの文化も学ぶことができます。そんなお互いを尊重し合いながら、学び、成長できる環境はマレーシアの魅力だと思い、マレーシアに決めました。

ーすごい行動力ですね。移住の際に大変だったことは何ですか?

海外移住に際して、物理的な大変さはあります。けれど、一番大変だったのは移住の前段階で「安定した環境を手放す」と決断する瞬間でした。

前職では外資系の企業で営業を担当していました。成果を出す術も分かってきたし、職場環境・待遇ともに不満はなかったんです。だから、これまでのキャリアを白紙に戻して家族を巻き込んでまで、新しい環境に飛び込むべきなのかと、とても迷いました。

最終的に移住を決断したのは、「おもしろい生き方」を選びたかったからです。大手企業でいわゆる「バリキャリ」を貫いて、仕事と子育てを両立する人は少なからずいます。だけど、一旦キャリアを置いて子ども連れで海外に移住し、スタートアップ企業で新たにキャリアを再開する人は少ないと思います。

私にとって、どちらがおもしろい人生か?と考えたとき、圧倒的に後者だと思いました。それで、それまでの生活を手放す覚悟を決めました。

移住をしようと決めてからマレーシアに住まいを構えるまでは、実は4か月の期間しかかかっていません。

ー移住をして良かったと感じることを教えてください。

マレーシアは多民族国家なので異文化に触れられるおもしろさがあります。最初は言語の壁を感じて、インターナショナルスクールの先生と密なコミュニケーションがとれずにモヤモヤすることもありましたが、あまり細かいことは気にせず文化の違いを楽しむようにしています。

マレーシアに来て得られたことで何より大きいのは、望む場所で子育てをしながら「自身のキャリアを継続できたこと」です。

働きながら子育てをする女性の多くは「子育・仕事・自分の私生活や夢」、大きくこの3つのバランスを取りながら生活していると思うんです。そして私個人の場合は、これらのバランスが保てないと、全てが上手く回らなくなります。

そんな私がマレーシアに来て、念願だった海外移住の夢が叶いました。理想の環境で子育てをしながらキャリアも継続して、何よりも心から世界に広めたいと思える製品・企業で働くことができている。贅沢な生活はしていませんが、3つのバランスが上手くとれていて、すごく満たされている感覚があるんです。海外移住を諦めずに本当に良かったと感じています。

ー最後に、将来海外への移住を目指している方へ一言お願いします。

私も含めて特に女性は、子育てや家族を理由に自分のキャリアに制限をつけてしまいがちです。

けれど、世の中にはoVice社のように、自由な働き方を可能にするための製品やサービスを提供している会社があります。重要なのは、自分がどういう生き方をしたいかを明確にし、その夢を言葉にして伝えること。そして失敗しても絶対諦めないことです。

私自身の働き方が1つのモデルとなり、oVice社のサービスが社会に普及することで、より多くの人の働き方に変化があればいいなと思っています。

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子どもにあった教育環境を求めて軽井沢へ。「場所にとらわれない働き方」で得た家族との時間

■インタビュイー

市川 伸 / oVice株式会社 Corporate Communication
 一部上場企業からスタートアップまで約20年間広報の仕事を担当。2022年4月ovice社に入社後、Corporate Communicationで責任者を担っている。2023年4月に家族3人で長野県軽井沢町に移住。家族構成は妻(会社経営・在宅勤務)、長男(4才)。

ー軽井沢に移住された理由を教えてください。

以前は東京都内で暮らしていて、もともと移住願望はなかったんです。

移住を視野に入れ始めたのは、保育園に通う息子の教育環境について考えるようになったからでした。東京で子育てをしていると中学受験はもはや当たり前の世界で、本人の興味や関心というよりも周りの環境によって受験に多くの時間を費やします。息子が通っていた保育園でも半分くらいの園児が小学校受験を選択していたようです。

私自身が地方出身ということもあり、息子にはのびのびとした環境で自分の好きなことをじっくりと見つけて欲しい思いと、息子の育つ環境を家族で考え始めました。日本全国、場所を問わずに学校をリサーチしていく中で、ここ数年だけでも新しい理念を持って開校された学校がいくつもあることを知りました。その中から、軽井沢にある幼小中混在校の理念に共感し、今年の4月に移り住みました。

ー移住して良かったと思うことを教えてください。

まずは、息子が環境に慣れて楽しそうに過ごしてくれていることですね。最初は慣れない環境に緊張していたようでしたが、1週間も経つと「早く幼稚園に行きたい。」と言うようになりました。

大勢の人が暮らす東京では守らなければならないルールも多く、安全のためにも「やってはダメ」と言わざるを得ない場面もあります。軽井沢の幼稚園では1日中学校の敷地の中にある森の中で過ごし、毎日どろんこになって帰ってきます。子どもが主体となった遊びやそこからの学びを尊重してくれるので、よく喋るようになったし、少し強くなったようにも感じます。

家族と過ごす時間も長くなりました。

東京でもリモートワークになってからは、家族と一緒に食事をとることはできいましたが、軽井沢で暮らすようになって、朝晩家族とゆっくりと丁寧に過ごす時間が増えたように感じます。

夜は周辺が真っ暗になるので早く寝ますし、その分、朝も早くなりました。

また、東京にいるときは週末の渋滞覚悟でキャンプに行っていましたが、ここでは自然がすぐ側にあるので、遠くまで行かなくても森のなかでリラックスした時間を過ごすことができますし、気軽に温泉に行ったりもできます。

ー移住後のご自身の仕事のスタイルにはどんな変化がありましたか?

oviceに出社して働くためどこにいても仕事のすすめ方自体は変わないのですが、軽井沢ではスペースに余裕があるので自宅での仕事環境が良くなりました。

東京のマンションでは、一畳ほどの仕事スペースをつくるのがやっとだったので閉塞感がありましたが、今はパソコンから目を離して窓を覗けば森が見えるし、外に出れば野鳥の鳴き声も聞こえる。デスクも広いものに替え、リフレッシュしながら働けるようになりました。

また、軽井沢には東京からの移住者も多く、コワーキングスペースが充実しています。ワークショップやイベントに参加することで、同じような働き方をしている仲間と繋がることができ、今後おもしろいことが起こりそうな気がしています。

ー教育移住に興味がある読者に向けて、メッセージをお願いします。

まずは情報収集をして、実際に動いてみることをおすすめします。僕達は、子どもの小学校入学を見据えてリサーチを始めましたが、実際に学校に足を運んだり、在校生のご家族に話を聞いたりする中でぐっと解像度が上がりました。

コロナ禍を経て、「家族との時間が大切だ」と気づいた方も多いと思います。今はリモートワークを含めて、場所や時間にとらわれない働き方ができるようになりつつありますし、oVice社も製品を通してそういった働き方を皆が選択できる社会を目指しています。

一度しかない人生ですし、子どもの教育もやり直しは効きません。自分達の理想の生き方を考えて、周りに発信し、行動することで状況は変わってくると信じています。

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編集後記

今回は「教育移住」をテーマに、マレーシアと軽井沢へ移住したoViceメンバー2名を取材しました。移住のきっかけは違えど、お2人に共通していたのは自分に合った働き方・生き方を模索し、それを叶えるために恐れることなく行動に移したことでした。

このシリーズでは、これからも様々な「人生の選択」と「働き方」をご紹介していきます!

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